魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「こんな女相手に、ルイス様が手を汚す必要はありません……!」


ああ、そんなことはわかっている。


「今は耐えてください、この処罰は必ず上のものに……」


わかっているが……もう抑えられない。


「……今すぐこの女を地獄に落とせ」


そうしなければ、俺の気が済まないんだ。


「ルイス様……」


「今すぐに、だ……!!︎」


しん……と静まる食堂内。


みっともない姿を晒しているのはわかっている。


だが、どうやっても感情をコントロールできない。


コケにされて……今まで騙しに騙されていたとわかったんだ。


「白神様も、見損なったわ……」


……あ?


ぼそっと、聞こえた生徒の声。