魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~


「お前……よくも俺を、騙したな……」


全部こいつのせいだ。


その上……鈴蘭への行動は、訴えてもいいレベルの行為だった。


騒然としていた俺以外のブラン生たちも、星蘭を睨んでいる。


「……はっ、はは」


何を言うのかと思えば、乾いた笑みをこぼした星蘭。


「婚約者を信じられなかったあんたの自業自得でしょ?」


「なんだと……?」


こいつ……開き直っているのか……?


「簡単に騙されちゃって……ほんとバカな男」


下品に笑っている星蘭を前に、俺の怒りはとうに沸点を超えていた。


「あーあ……あんたなんか鈴蘭から奪わなきゃよかった。あたしだって黒闇神様がよかったのに……」