なあ鈴蘭、頼む。
何度だって謝る。もうこれから、お前を疑ったりはしない。
黒闇神ではなく……お前のことは俺に守らせてくれ。
戻ってきてくれ……っ。
「最悪……全部、台なしよ……」
俺はその声に、静かに首を動かした。
「あたしの人生、全部……」
こいつ……何をぬかしているんだ……?
まるで鈴蘭を恨むような発言に、俺の中の何かがブチっと切れた。
逆恨みもいいところだ。今まで何の罪もない……自分より美しいという理由だけで、こいつは鈴蘭を陥れていた。
俺が鈴蘭と婚約したことも、大層気に入らなかったんだろう。
まさか、こんな嘘まみれな女だったとは……。
許せない……。

