ルイス、さん……?


夜明さんも、驚いた様子で足を止めて、ルイスさんのほうを見ている。


ルイスさんは……いつもの憎悪に満ちた眼差しではなく、何か言いたそうな虚ろな目で私を見ていた。


「待ってくれ……俺の、話を……」


話……?


「さっきの記憶は、本物なのか……?」


その言葉に、ごくりと息を飲む。


そうだ……この場にルイスさんがいるってことは……ルイスさんもあの映像を見ていたってことだ。


私がルイスさんのことを想って泣いていた、情けないところも見られて、しまった……。


恥ずかしいというよりも、惨めな気持ちになる。


ルイスさんにまた、バカな女だって思われただろうな……。


いや……気持ち悪いって、思われたかもしれない……。