魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「鈴ちゃん、一緒に連れてきてくれてありがとう」


「いえ、こちらこそ……!」


「元気そうな姿が見れて、安心したよ」


笑顔の百虎さんに、私も同じものを返した。


「ていうか鈴ちゃん、俺そんなに香水臭い?」


え……?


そう言えば、さっき美虎ちゃんに言われてた……。


百虎さんの服を、くんくんと嗅いでみる。


特に匂いはしない……。


百虎さんはいつも無臭というか、さわやかな匂いしかしないから、今も女の子の香水の匂いはしなかった。


「いえ、私はにおいません」


「そっか、よかった……まあ、美虎は鼻がいいからダメだったのかな……」


あはは……と苦笑いを浮かべている百虎さん。