魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「優しくないだろ。思わせぶりなぶんたち悪いし」


「あはは、優しいのは鈴ちゃんのほうだよ」


思わせぶり……?


「それじゃあ、美虎の部屋行こっか?」


気になったけど、百虎さんの言葉に急いで立ち上がる。


美虎ちゃんにはメッセージを送って、行くことも伝えてあるし許可ももらっている。


「お見舞いが終わったら、鈴ちゃんはしっかり送り届けるから」


百虎さんが、夜明さんに笑顔で伝えた。


「任せた……と、お前には素直に言いたくないな」


「どうして?」


「信憑性に欠ける」


「ははっ、信用ないんだな~」