魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「悪い、俺は遠慮する。見舞いに行くような関係じゃない」


そっか……。


少し寂しいけど、それぞれの関係性もあるからこれ以上は誘わないでおこう。


美虎ちゃんも、急に夜明さんが来たらびっくりするかもしれないもんね。


「お待たせ……! ごめんね、遅くなって」


百虎さんが現れて、「おつかれさまです」と返事をした。


「何やってたんだよ」


「ちょっと呼び出されて」


呼び出し……!?


さっきの……雪兎さんが閉じ込められたことを思い出した。


「だ、大丈夫ですか……!?」


まさか、百虎さんも嫌がらせにあってたなんてっ……。


心配になったけど、そんな私を見て雪兎さんがため息をついた。