魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

まさに……今の鈴蘭の髪と瞳と、同じ色に思えた。


嘘、だろう……。


まさか――鈴蘭が、女神の生まれ変わり……だったなんて……っ。


「……女神だ。女神の力が解放された……!」


「女神の生まれ変わりは……双葉鈴蘭だ……!」


ブラン生がそう叫ぶや否や、食堂内が騒然としはじめた。


ノワールと違い、ブラン……昼行性の魔族は特に女神の能力の希少価値をわかっていたから、なおさら黙っていられなかったんだろう。


どいつもこいつも頭を抱えて、その場に崩れ落ちる。


俺だって、本当は卒倒してしまいそうだった。


鈴蘭は、現状黒闇神の婚約者。つまり――女神は俺たちの敵側についてしまったということ。