魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~


少し強く言い返して、俺は気づいた。


否定され続けているうちに……俺自身でさえも、俺のことを否定していたことに。


むしろ……一番俺を否定していたのは、俺だったのかもしれない。


「あります!!︎」


俺は驚いて、目を見開いた。


いつものほほんとしていて、怒ったことなんかないだろってくらい温厚な鈴蘭が、珍しく声を荒らげたから。


鈴蘭は俺を抱きしめていた腕を解いて、俺を見つめてきた。


その手が……俺の両頬に重ねられる。


まっすぐ見つめた鈴蘭の表情は……ただただ美しかった。


「私が求めています」


ふわりと、この世の全てを包み込むような慈愛に満ちた笑顔を浮かべた鈴蘭。