少し強く言い返して、俺は気づいた。
否定され続けているうちに……俺自身でさえも、俺のことを否定していたことに。
むしろ……一番俺を否定していたのは、俺だったのかもしれない。
「あります!!︎」
俺は驚いて、目を見開いた。
いつものほほんとしていて、怒ったことなんかないだろってくらい温厚な鈴蘭が、珍しく声を荒らげたから。
鈴蘭は俺を抱きしめていた腕を解いて、俺を見つめてきた。
その手が……俺の両頬に重ねられる。
まっすぐ見つめた鈴蘭の表情は……ただただ美しかった。
「私が求めています」
ふわりと、この世の全てを包み込むような慈愛に満ちた笑顔を浮かべた鈴蘭。

