俺にとっての普通は、否定されることだから。
「私は別に、魔族だから雪兎さんのことが好きなわけじゃないです。力が使えなくても、魔族じゃなくても……雪兎さんは雪兎さんで、素敵な人です」
そんなこと、ただの一度も言われたことがなかった。
やっぱりこいつはバカだ。
俺が素敵? 頭も目もおかしいんじゃないか。
「そういう……慰めは、いらない」
「慰めなんかじゃないです。思っているから伝えてるんです」
「俺には……冷然家の息子ってくらいしか、取り柄がない」
「違います。雪兎さんっていう存在に価値があるんです」
価値……?
「……ない」
「あります」
「ないって言ってるだろ」
「私は別に、魔族だから雪兎さんのことが好きなわけじゃないです。力が使えなくても、魔族じゃなくても……雪兎さんは雪兎さんで、素敵な人です」
そんなこと、ただの一度も言われたことがなかった。
やっぱりこいつはバカだ。
俺が素敵? 頭も目もおかしいんじゃないか。
「そういう……慰めは、いらない」
「慰めなんかじゃないです。思っているから伝えてるんです」
「俺には……冷然家の息子ってくらいしか、取り柄がない」
「違います。雪兎さんっていう存在に価値があるんです」
価値……?
「……ない」
「あります」
「ないって言ってるだろ」

