魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

どうして雪男が寒がっているのかって不思議がっている顔だ。


「……ああ」


こんな姿を見られて、もう隠すのも無理だろう。


「俺は……雪男族なのに……寒さに弱い、一族の出来損ないなんだよ」


口に出せばますますみっともなくて、消えたくなかった。


さすがの鈴蘭も、内心では情けないって思ってるかもしれない。


反応が怖くて、鈴蘭のほうを見れなかった。


俺はしゃがみ込んだまま、寒さに耐えるように体を丸める。


ぎゅっと、自分自身を抱きしめるように。


ていうか、鈴蘭は平気なのか……?


早く、こいつを外に出さないとまずいのに……頭が動かない。


もう指先は、氷のように冷たくなっていた。