魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「冷気? それで、倉庫内が冷えてるんですね。……というか、さっきから雪兎さん、震えがひどいですっ……だ、大丈夫ですか……!?」


情けない……。


このことは……鈴蘭だけには、知られたくなかったのに。


噂はもう広まりきっているから、それは無理だとわかっていても……話したくなかった。


どうしてか鈴蘭には、みっともない姿を見せたくなかったから。


こんな……寒さでブルブル震えてるところを見られるとか、本当に最悪だ。


「雪兎さんは……雪男族なんですよね?」


もしかしたら夜明さんから聞いているかもしれないと思ったが、鈴蘭は俺の能力については一切知らなかったらしい。