魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

こいつらはバカだからバレないと思って使っているが、学内での能力の行使は処分対象。


けが人なんて出せば……退学もありえる。


退学だけならまだいい。冗談抜きで――犯罪者になる。


倉庫を破壊する計画は、デメリットが大きすぎてやめた。


いや……まあ別に、俺が犯罪者になったところで……悲しむ人間なんか少ない。


冷然家の人間たちは、あんなバカな子を産むんじゃなかったって後悔するだろうが……それはそれでいいかもしれない。


今まで散々ひどい扱いをされたんだ……一族の面を汚しても、ざあまみろって思うだけだ……。


……はっ、ちょっとありだな。


そう思った時、脳裏によぎったのは鈴蘭の呑気な笑顔だった。