魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

今日は雨が降っているから、体育は体育館内で行われる。つまり……俺がいる運動場側の体育館倉庫を使う予定はないだろう。


そうなったら……最悪、放課後の見回りの時間まで、閉じ込められたままかもしれない。


出る方法はひとつだけあった。


能力を使い、倉庫ごと破壊すること。


多分外にいるやつらと俺、純粋な能力のぶつかりあいなら勝算しかない。


ただ……それだけの能力を使えば、俺も瀕死状態にはなってしまう。


このままのたれ死ぬか、瀕死になって一か八か逃げ出すか……。


悩んだ末に一度は振り上げた手を、ゆっくりと下ろした。


今能力を使ってしまえば……外にいるやつらを全員、氷づけにしてしまう。