魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

そんなどうでもいいことを考えていると、体育館倉庫についた。


もう授業が始まるチャイムもなったからか、周りに生徒の姿は見えない。


中にいるのか……。


まるで、入ってこいと言わんばかりに開いているドア。


ちっ……ここまで舐められているのかと思うと、死ぬほどムカつく。


俺は出来損ないだし、落ちこぼれだが……能力が低いわけじゃない。


その逆で、強すぎてコントロールできない。百虎妹と似たようなものだった。


力の加減を間違えれば――俺は人を、簡単に殺せてしまう。


俺の莫大な能力を知っているのは、一族の中でも一部のやつと、夜明さんと百虎、司空さんだけだ。