そんなこと、少しも知らなかった……。


確かに、雪兎さんが夜明さんたち以外の男の子と話しているのを見たことがない。


単純に一匹狼なのかなと思っていたけど……そんな事情があったんだ。


「能力を使ってこそこそ嫌がらせするやつも多くて……女神様と仲良くなってからは、さすがになくなってたんですけど……」


今も……呼び出されたってことだよね……?


「あ、ありがとうございます……! 教えていただけて助かりましたっ……!」


私は女の子たちに、深く頭を下げた。


「い、いや、そんなお礼を言われるほどのことじゃっ……」


「その……雪兎さんは、どこに呼び出されたかわかりますか……?」