魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

め、女神様……?


私、そんなふうに呼ばれてるの……?


仰々しい呼び方に、ショックを受ける。


「えっと……」


女の子たちは、私には言いづらい話なのか、視線を泳がせていた。


「お、教えていただけませんか……?」


しつこいって思われるかもしれないけど……雪兎さんのことが心配だ。


じっと見つめると、女の子たちは折れてくれたのか、ゆっくりと口を開いた。


「実は……冷然さん、一部から反感を買ってて……黒闇神様や獅堂様たちに可愛がられているのが気に入らないとかで、特に男子から……。前は呼び出されることも多かったみたいなんです」


そう、だったんだ……。