魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「こ、これ……お兄ちゃんには、内緒にして……」


 そう言う美虎ちゃんの頬はちょっと赤くなっていて、微笑ましくて笑顔があふれた。


「うん、秘密にするねっ」


「ありがとう……まあ、お兄ちゃんの女好きなところは嫌いだけどね……」


 あはは……そ、そうなんだ。


 でも……百虎さんって、本当にそうなのかな……?


 ずっと疑問に思っていたけど、百虎さんのことを女好きと感じたことがあまりない。


 みんながそういう扱いをしていることはわかるし、よく女の子の話題が出ることもあるけど……。