魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

 雪兎さんが私をひっぱって、美虎ちゃんから離した。


 不機嫌そうな美虎ちゃんと雪兎さんと、一緒に席に着く。


「つーかお前、本当に一緒に食べるのかよ。また倒れてもしらねぇぞ」


「倒れても……?」


 どういうこと……?


「一回、司空さんと一緒にいる時に、嫌すぎて気失ったんだよこいつ」


 ええっ……!?


 一緒にいるだけで気を失うって……そ、相当だっ……。


「あいつが……いっつも悍ましいこと企んでるから……」


「美虎ちゃんは、司空さんのことそんなに苦手?」


 私の質問に、美虎ちゃんは顔をしかめた。


「苦手じゃない……嫌い……」


「そ、そっか……あはは」