魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「うん……あいつらは嫌だけど、よく考えたら、あたしがいないところで、鈴蘭があいつらに何かされないかのほうが心配……鈴蘭は、あたしが守る……」


 み、美虎ちゃんには、みんなが悪役にでも見えているのかもしれないっ……。


「それに……あたしも鈴蘭と一緒に食べたい……」


「美虎ちゃんっ……」


 嬉しくって、ぎゅっと美虎ちゃんの手を握る。


 美虎ちゃんも、同じように握り返してくれた。


「ずっと一緒……」


 美虎ちゃんは手を離したと思ったら、ぎゅーっと抱きしめてきた。


 えへへ……嬉しいなっ……。


「おい、抱きつくな」


「ちっ……」