魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

 それがこの学園の普通なのか、それとも百虎さんにそれだけの権力があるのか……。


「ありがとう……」


 美虎ちゃんは嬉しそうに、口元を緩めていた。


 ふふっ、喜んでる……問題が解消されたみたいで、よかった。


「可愛い妹のためだからね」


 百虎さんも、美虎ちゃんの笑顔を見て嬉しそうにしている。


 兄妹の微笑ましいシーンに、ほっこりと胸が温まった。


「ていうか、美虎もお昼休み一緒に食べようよ」


 えっ……!


 百虎さんの提案は、私にとっては願ってもいないことだった。


 美虎ちゃんも一緒だったら、今まで以上に楽しいお昼休みになるにちがいない。


 でも……。