いつもの雪兎さんなら、照れてこんなことは言ってくれないのに……不安でいっぱいだった時に言われたら、泣いてしまいそうになる。
「鈴蘭……あたしたちは、何も変わらない……」
美虎ちゃんもそう言って私の手を握ってくれて、私は溢れる涙を堪えるのに必死だった。
「ずっと、一番の友達……」
「うんっ……!」
ふたりがいてくれて……本当によかった……。
そうだ、私にはふたりがいるんだから……怖くなんてない。
こんなに素敵な友達がいるんだから。
「おい、何勝手に一番名乗ってんだよ」
「……あたし、雑魚の声は聞こえない……」
「日に日にムカつくやつになっていくなお前……」
見慣れたふたりの口論が始まって、笑みがこぼれる。
環境が変わっても、周りの目が変わっても……。
ふたりとは、ずっと仲良しでいたいな……。