学校に行く支度をして、夜明さんと寮の部屋を出る。


エレベーターを待っている間も、心が落ち着かなかった。


休日が明けて、今日は月曜日。


この前……女神の能力が発動してから、初めての登校。


あの日、ブランから戻ってきて、そのまま学校を早退したから……この髪と瞳の色でノワールに行くのは初めてだった。


緊張する……。


「鈴蘭、大丈夫だ」


夜明さんが、私の背中にそっと手を重ねて微笑んでくれた。


「お前には俺がいる」


夜明さん……。


そうだよね……。