魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

誰も欲しがらないような権利を、求めてくれる夜明さんに胸がぎゅっと締め付けられた。


「もう、とっくに幸せにしてもらってます……」


私が今、どれだけ幸せを感じているのか、伝わればいいのにな……。


夜明さんは私をじっと見つめた後、おでこにちゅっとキスをした。


突然のことに驚いて、顔が真っ赤になる。


「ふっ……本当にお前は可愛いな」


そんな甘いセリフまでセットにされて、恥ずかしさはすぐに限界値に達した。


夜明さんは楽しんでいるのか、私の髪を撫でたり、頭にキスをしてきたり……もうどうしていいかわからず、私はされるがまま。


「愛してる」


そう囁かれたと思えば、今度は唇にキスをされた。