魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

私は恐る恐る、夜明さんの隣に横になった。


どうしよう……なんだか、緊張してきた……。


静かだから、余計に心音が響いてしまいそうで、恥ずかしい。


だけど、夜明さんが隣にいてくれることに、安心感もあった。


「ふふっ」


「どうした?」


思わず笑みがこぼれた私を、不思議そうに見ている夜明さん。


「いつも、ひとりで寝ていたので……誰かと一緒に眠るって、幸せだなと思って」


そう伝えると、夜明さんは同じように微笑んでくれた。


「これからは……お前のそばにはいつだって俺がいる」


真剣な眼差しと、視線がぶつかる。


「俺に、鈴蘭を幸せにさせる権利をくれ」