魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

いつだって、私のことを優先して考えてくれる。


「私、夜明さんのことを嫌だと思ったことなんて、一度もありません……」


確かに、夜明さん以外だったら、怖かったかもしれないけど……夜明さんに対して、嫌だとか、恐怖心とかは覚えたことはない。


フードさんとして仲良くなった時から……ずっと信頼していたから。


「……ありがとう、鈴蘭」


夜明さんはそう言って、嬉しそうに笑ってくれた。


「今日は、隣で寝てもいいか?」


その言葉に、こくりと頷く。


夜明さんはもう一度「ありがとう」と言って、ベッドに座った。


先に布団に入った夜明さんが、掛け布団を持ち上げておいでと隣を叩いてくれる。