魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~


それがずっと羨ましかったから……私も、誰かと眠れるのは嬉しい。


「俺がいて眠れるか? もし嫌なら、別の部屋に……」


「い、嫌じゃありません……!」


気を使ってくれているのか、申し訳なさそうな夜明さんに首を横に振る。


「あの……実は、ずっと気になっていたんですけど、夜明さんはいつもどこで寝ているんですか?」


この際だから、思い切って聞いてみた。


別の部屋で寝ていると言っていたけど……ほかに寝室があるように見えなかったから、気になっていた。


「部屋かリビングのソファだな」


「えっ……!」


リビングの、ソファ……!?


夜明さんが言っているのは、きっとあの大きなソファのことだ。