魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「この家の客室が埋まる日なんて来るわけないだろーが」


夜明さんはいつもより口調がきつくなっていて、私は冷や汗が流れた。


 


「……悪い、鈴蘭」


あの後、夜明さんとお母さんの口論の末、私が一緒でも平気ですと間に入った。


お母さんはウキウキで部屋に案内してくれて、夜明さんのお部屋に来て……今に至る。


「あいつ、絶対に面白がっていたな……親父に説教しといてもらうからな」


「だ、大丈夫です……!」


それに、私は別に、夜明さんと寝るのが嫌なんてことはない。


むしろ……誰かと一緒に眠るのは、少し憧れがあったというか……。


星蘭は子供の時、お母さんとお父さんに囲まれて3人で寝ていた。