魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

だが……ふたりとも鈴蘭と話したがっているようだし、何より俺も話さなければいけないことがある。


鈴蘭が女神だということについて。


あの様子だと、知らないみたいだったからな……。


多分、話せばさぞ喜ぶだろう。


あのふたりも、反対派……俺が女神の生まれ変わりと結婚することを強く推していたやつらから、鈴蘭が反感を買わないかを心配していたから。


こうなったらもう、俺と鈴蘭の婚約に文句を言うのは昼行性側の魔族くらいだ。


もとより敵対しているやつらに何を言われたってどうでもいい。親もそう思っているはずだ。


鈴蘭と話をして、30分くらいが経った。


ふたりで部屋を出て、リビングへと戻る。