「はい……とても……」
はぁ……可愛い。
こんなに可愛い鈴蘭と両想いなんてまだ信じられないな。
俺は神なんて信じていなかったが、今日からは信じてもいい。
いや……まず、鈴蘭が女神なんだったな。今日から信徒になろう。
「やっぱり……子どもは親に似るというのは本当なんですね」
「ん?」
「夜明さんが素敵なように……夜明さんのご両親も、とても素敵な方なんですね」
俺が、素敵……?
好きな相手に褒められて、喜ばないやつなんていない。
鈴蘭のセリフが、何度も脳裏でこだました。
それにしても、俺や親を素敵なんて言うのは鈴蘭くらいだ。