絶対に、がっかりされるって、思ったのに……。


ご両親に受け入れてもらえない想像しか、していなかったのに……。


「……鈴蘭、だから安心していいと言っただろ?」


私を見て、ふっと笑った夜明さん。


本当に、夜明さんの言う通りだった……。


「俺の一族は、みんな鈴蘭を歓迎している」


受け入れてもらえることが、心の底から嬉しかった。


「はじめまして」


うしろにいたお父さんが、ゆっくりと立ち上がった。


私の前に手を差し出して、微笑んでくれたお父さん。


「君と会えるのを……楽しみにしていたよ」


お父さんまで……。


私も手を出し、握手を交わす。