か、可愛い……?
「おい、鈴蘭が怯えているだろ」
「あら、ごめんなさい……! 勢い余っちゃって……!」
お母さんはそう言って、私から手を離した。
「まさかこんっっっなに可愛い子を連れてくると思わなかったのよ……!!︎」
目をキラキラさせながら私を見ているお母さん。
反応が想定外すぎて、困惑せずにはいられなかった。
「あ、あの……」
「縮こまっちゃって可愛いわ~! あたし、娘が欲しかったの……!!」
これは……もしかして、私のことを受け入れてくださってる……?
「そうだ、まずはお礼を言わせて! このバカ息子の婚約者になってくれて、本当にありがとう……!」