さすがの私も……自分の国の総理大臣くらい知っている。
現首相の……黒闇神総理大臣……。
「……久しぶりね」
隣にいるのは……夜明さんの、お母さん?
ふたりとも、夜明さんくらいの年のお子さんがいるとは思えないほど若々しい。
夜明さんが、私の肩を抱いたままご両親に歩み寄った。
ふたりの前で立ち止まり、私も足を止める。
あ、挨拶、しなきゃっ……。
「は、はじめまして、双葉鈴蘭といいます」
私は急いで、ご両親に向かって頭を下げた。
「このたびは――」
「なんてこと……」
私の声を遮ったのは、夜明さんのお母さんの声。
さーっと、血の気が引いていくのを感じた。
現首相の……黒闇神総理大臣……。
「……久しぶりね」
隣にいるのは……夜明さんの、お母さん?
ふたりとも、夜明さんくらいの年のお子さんがいるとは思えないほど若々しい。
夜明さんが、私の肩を抱いたままご両親に歩み寄った。
ふたりの前で立ち止まり、私も足を止める。
あ、挨拶、しなきゃっ……。
「は、はじめまして、双葉鈴蘭といいます」
私は急いで、ご両親に向かって頭を下げた。
「このたびは――」
「なんてこと……」
私の声を遮ったのは、夜明さんのお母さんの声。
さーっと、血の気が引いていくのを感じた。

