「……え?」
「夜明さんを、守れるでしょうか……」
これからは……私も、夜明さんを守れるようになりたい。
この授かった能力を、大切な人たちのために使いたい。
何よりも、いつも守ってくれる夜明さんを……私も支えたい。
夜明さんは守ってもらわなくても十分強いってことも、私の力なんて微々たるものだってこともわかっているけれど……それでも、少しでいいから役に立ちたいんだ。
司空さんは、なぜか私を見て瞳を大きく見開いた。
「もちろんです」
いつもの笑顔以上に、優しい表情を浮かべている司空さん。
「あなたが夜明のそばにいてくださることが……夜明にとって何よりの盾となります」

