魔王子さま、ご執心!③~魔王子さまの寵愛はもう止められない~

「普通なら、規定の能力量を超えて倒れているところです。鈴蘭様の前では格好つけたかったのかもしれませんが、さすがに疲れたんでしょう」


夜明さん……。


目が覚めたら……改めて、ありがとうございましたってお礼を伝えたい。


「夜明さんには……守られてばっかりです」


私の言葉に、司空さんはふっと微笑んだ。


「この先も、夜明は何があっても……どんな時でも必ず鈴蘭様を守ってくれるはずです。ですので鈴蘭様は、夜明の隣でただ笑っていてあげてください」


どんな時でも、必ず……。本当に、そのとおりなんだと思う。


そう思えるほど、夜明さんの愛を身に染みて感じていた。


だけど……。


「わ、私も……」