「も、もう、大丈夫です」


そんなに何度も言われたら……は、恥ずかしい。


ただでさえ、夜明さんへの気持ちを自覚したばかりで、照れくさい気分だったから、どうすればいいのかわからなかった。


「……照れているのか?」


図星を突かれ、ますます恥ずかしくなる。


「ああ……お前は本当に可愛いな」


夜明さんは抱き締める腕をほどいて、私を見つめてきた。


頭を撫でて、甘い視線を送られる。


「俺の鈴蘭……お前は世界一、宇宙一……いいや、そんなスケールには収まりきらないほど可愛い」


よ、夜明さんが、おかしくなっちゃったっ……。


「よ、夜明さん、もしかして、熱でもありますか……?」