想いを伝えてから、私たちは少しの間、抱きしめ合っていた。


夜明さんは何かを噛み締めるように私の首筋に顔をうずめたまま動かなくなり、私も身動きがとれずじっとしている。


夜明さんが……受け入れてくれて、よかった。


「……鈴蘭」


「は、はい」


「好きだ」


突然話しはじめたと思ったら、唐突にそう言ってきた夜明さん。


「大好きだ」


「あ、あの……」


「愛してる」


よ、夜明さんっ……?


「何度だって言わせてくれ」


どうしてしまったのか、愛の言葉を囁きはじめた夜明さんに自分の体温が上がっていくのがわかった。