「……女神だ」
食堂内が騒がしくなり、異常な空気が流れているのがわかった。
みんなが私を見て、顔を真っ青にしていたから。
「女神の生まれ変わりは……双葉鈴蘭だ……!」
女神の生まれ変わり……?
それは、一体……。
私の髪が水色になったことが、関係しているの……?
自分の身に何が起きているのかわからなくて、ただただ恐ろしい。
髪の色が急に変わるなんて……これも、誰かの能力?
私の体、どうなっちゃったんだろう……っ。
「おい……どうすんだよっ……」
「俺たちは生まれ変わりを虐げていたってことか……」
「黒闇神夜明が女神の生まれ変わりと婚約したなんて……もう俺たちに勝ち目はないだろ……」
周りにいるブランの人たちが、声を荒らげながら何か話している。