「ゔっ…」

昨日は結局、あの大盛りのカツ丼をお腹が膨れながら食べたせいで、朝から胃が気持ち悪い。

その為、朝食を抜いて学校に来ている。

「おっはよー菜々!!」

私が自分の席で苦しそうにしていると、友達の綾が声をかけてきた。

「綾、お…はよ…ゔ…」

苦しい…どうしよう…

「ど、どうしたの!?大丈夫!?」

心配そうに、顔を覗き込む綾に、私は2回、首を立てに振った。

「んー…大丈夫そうには見えないけど?顔色悪いし、一緒に保健室行くよ?」

優しい綾は、私の背中を擦りながら「行こう?」と、腰に手を回し私の体を支えながら保健室へと連れて行ってくれた。