Re:スタート

「佳奈、悠さん、久しぶり。2人の活躍は聞いていたよ」

「瑠奈ぁ……。来てくれてありがとう」

「こちらこそ、チケットありがとう。悠さん、ライブ頑張ってね!」

「ありがとう、瑠奈ちゃん」



きっと、佳奈のことだから、俺と別れた時は瑠奈ちゃんのところに行っていたんだろうな。

俺も瑠奈ちゃんとは数回会ったことあるけど、本当にお姉さん気質の良い子だと思う。

その感謝も込めて、今日は頑張らないとな。



「じゃあ、ライブ始まるのを待ってるね!」

「藤崎、歌詞間違えるんじゃねぇぞ!」



……先輩、その言葉は余計です。

緊張に拍車がかかる……。


そんな二人が控え室から出ていくのを見送る俺と佳奈。

ばたんとドアが閉まった後、佳奈は小さく呟いた。



「私も楽しみにしているから!」



佳奈は関係者という名札を自慢げに俺に見せてきた。

そういうあどけない可愛さ、本当に変わっていないよなぁ。

佳奈のおかげで緊張が解けたのか、ほっこりとした気持ちになりながら、俺はライブが始まるのを待った。