『今、無理して今後に支障を出してしまうなら、残りのツアーを中止する選択肢もある』
坂本さんの言葉に思わず首を横に振る。
首を横に振ったって坂本さんには伝わらないけれど、それでも首を横に振り続ける。
『今の君たちは十分実績がある。だから、深山さんの体調のことも考えて、社長としては全国ツアーは中止にするべきだと思う』
「……」
『深山さんが動けない今、藤崎くんが全てを背負うことになる。そうなったら、君まで倒れてしまうかもしれない』
ライブはやりきりたい。
でも、私がここから動けないのであれば悠に負担をかけてしまう。
そんな私を見つめた後、悠は想いを言葉にした。
「それでも、最後まで全国ツアーを、二人でやりとげたいんです」
『……』
「お願いします。最後までやらせてください」
悠……。
悠の言葉に坂本さんは、ふう、と息をついた。
坂本さんの言葉に思わず首を横に振る。
首を横に振ったって坂本さんには伝わらないけれど、それでも首を横に振り続ける。
『今の君たちは十分実績がある。だから、深山さんの体調のことも考えて、社長としては全国ツアーは中止にするべきだと思う』
「……」
『深山さんが動けない今、藤崎くんが全てを背負うことになる。そうなったら、君まで倒れてしまうかもしれない』
ライブはやりきりたい。
でも、私がここから動けないのであれば悠に負担をかけてしまう。
そんな私を見つめた後、悠は想いを言葉にした。
「それでも、最後まで全国ツアーを、二人でやりとげたいんです」
『……』
「お願いします。最後までやらせてください」
悠……。
悠の言葉に坂本さんは、ふう、と息をついた。



