ライブ当日。
佳奈がチケットを配り終えてくれたおかげで、ライブハウスは満員になった。
俺はステージ横でワクワクと緊張で胸を高鳴らせている。
いよいよだ。
全国ツアー初めてのライブだ。
同じくステージ横にいる佳奈が合図を送ってくれる。
その合図と同時に熊山さんが、あの重い扉をバタンと閉めた。
一気に暗くなった会場にざわめく人たち。
俺は静かにステージに上る。
俺がステージに上がると、佳奈は打合せ通りのタイミングでスポットライトのスイッチを入れた。
ライトが俺に当たる。
手にはアコースティックギター。
目の前にはマイク。
スポットライトが当たった俺の姿を見て、会場がざわめいているのが分かる。
「あの人、顔はイケメンだけど、服装が地味っていうか……。ステージ衣装とかじゃないんだね」
「私服っぽいよね。これって素人のライブ?」
「チケットも無料ってことは、大した歌じゃないのかな?」
観客の声が聞こえる。
だけど、俺は俺なんだ。
佳奈がチケットを配り終えてくれたおかげで、ライブハウスは満員になった。
俺はステージ横でワクワクと緊張で胸を高鳴らせている。
いよいよだ。
全国ツアー初めてのライブだ。
同じくステージ横にいる佳奈が合図を送ってくれる。
その合図と同時に熊山さんが、あの重い扉をバタンと閉めた。
一気に暗くなった会場にざわめく人たち。
俺は静かにステージに上る。
俺がステージに上がると、佳奈は打合せ通りのタイミングでスポットライトのスイッチを入れた。
ライトが俺に当たる。
手にはアコースティックギター。
目の前にはマイク。
スポットライトが当たった俺の姿を見て、会場がざわめいているのが分かる。
「あの人、顔はイケメンだけど、服装が地味っていうか……。ステージ衣装とかじゃないんだね」
「私服っぽいよね。これって素人のライブ?」
「チケットも無料ってことは、大した歌じゃないのかな?」
観客の声が聞こえる。
だけど、俺は俺なんだ。