「……そういうわけで、もう一度付き合うことになったの」

「うんうんっ。よかったね!」



瑠奈は涙ぐみながら私を抱きしめてくれた。

私もそんな瑠奈の背中に手を回す。

私には、こんなにも喜んでくれる親友がいるんだ。



「佳奈が幸せだって笑っていると、私まで幸せだよ……」



そう言ってくれる瑠奈に涙をこぼす私。

私も、そう言ってくれる瑠奈という存在がいて幸せだよ……。



「でもね、佳奈」

「……ん?」



瑠奈が私からそっと離れ、真剣な顔で言う。

瑠奈が真面目な表情をするから、私まで真面目な顔になる。



「今度、悠さんと過ごすときは、自分の気持ちを押し殺しちゃダメ」

「……うん」

「寂しいって気持ちをちゃんと伝えること」

「うん」

「ワガママだっていっぱい言っていいんだから。……悠さんだって、佳奈に我慢してほしいって思っていないよ」

「うん……っ」



瑠奈の言葉に私は泣きながら、何度も頷く。