員の審査が終わり、結果発表。

エントリーした全員がステージに集まり、坂本さんの言葉を待つ。

ドキドキとする時間。

スポットライトがぐるぐるといろんな人たちを照らしている。


緊張感と静かさに包まれたステージ。

坂本さんはマイクを持って立ち上がり、口を開いた。



「オーディション合格者は……」

「……」

「エントリーナンバー3。藤崎 悠」



スポットライトが一斉に俺に当たる。


エントリーナンバー3って俺だよな?

藤崎 悠って、俺の名前だよな?

俺、オーディションに受かったのか?


信じられない気持ちで、その場に立ち尽くす俺。