「『密室トリック』、『密室トリック』」
結局、真奈の勢いにおされ閉店時間ギリギリの書店で本を探し回っている。
「あった!」
私の声が聞こえたのか、真奈も戻ってきて2人で確認する。
「これだよね?」
「うん。まちがいない」
閉店のチャイムが鳴り始めた店内で私達は小さく笑い合った。