「もしかして君って私のことれ、恋愛として好きだったりするの?」
ほんの、冗談のつもりだった。
だって好きだとか綺麗だと思ったなんて言われたらもしかしてこの人私のことを!?なんて妄想してしまうのも仕方ないと思う。
だけどまさか、って。ただのジョークだったのに────。
「──────うん、好きだよ」
深呼吸をした後、ゆっくりと形の良い唇を動かした彼は光を目いっぱい吸収した真っ直ぐな瞳で私を映した。
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯え?」
「え?じゃなくて。つーか付き合ってって言ったじゃん」
たっぷり沈黙の時間が流れた後、私の口から出たのはとても間抜けな気の抜けた声で。
そんな私に軽く笑いながら恥ずかしげもなく再度告白をする彼は一体、なんなんだろうか。
からかっている?もしかして罰ゲームとか?そう考えてもみたけれど、その瞳は一切濁ってなんていなくて。
どうしたら彼のような真っ直ぐな目が出来るのだろう。と、どうしたら見ず知らずの私にこんなにも真っ直ぐぶつかってこれるのだろうと、とても不思議な気持ちになった。



