義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>

 ……お、おお。なるほど、あなたは男爵令嬢でしたか。私をちんちくりんと言ったのっぽの先輩。彼女から見れば私はよほどちんちくりんなんでしょうね……。エリエッタよりもさらに身長が高いんですから……。横に並びたくはないです。
「やめなさいっ!」
 レーゼレーラ様の言葉に、男爵令嬢が口ごもる。
「ですが、レーゼレーラ様、生意気な新入生をはじめにしっかりと指導しないと」
「黙りなさいと言っているの!これ以上無礼を働いて処分されるのは私なのよっ!」
 びしっとレーゼレーラ様が広げた扇子でのっぽの頬を叩いた。
 うわーい。怖いわ。
「レーゼレーラ様?」
 叩かれたのっぽは目を白黒させている。
「リードル様の……妹で間違いありませんでしょうか?発言を許していただけますか?」
 レーゼレーラ様が小さな声でエリエッタに話かける。
「気が付くのが遅いわよ。まったく都会の貴族は馬の顔の見分けどころか人の顔も分からないのかしら?お兄様にそっくりだと、先ほど皇太子殿下にも言っていただいたというのに……」
 あわあわ、エリエッタ……ちょっと強く言いすぎですよ。フォローしなくちゃ。
「仕方がないわよ、私も殿下の顔を知らなかったのですから。似てるなぁくらいでどこの誰かなんて分かるはずもありません。ね、そですわよね?」
 同意を求めるようにのっぽに視線を向けると、目に涙が浮かんでいる。