私は、隣を歩く朔を見上げる。
朔、また背伸びた?
久しぶりに彼の隣に立つと、私との身長差が以前よりも更に開いていることが分かった。
いつの間にか、軽く頭ひとつ分はある。
横顔からでも分かるくらい、朔は本当に顔が整っていて。
顎のラインも綺麗で、つい見惚れてしまう。
「……何? 千紗」
「ううん。なんでもない」
「用がないなら、あんまこっち見ないで」
「ごっ、ごめん」
私は慌てて、朔から顔をそらす。
『用がないなら、あんまこっち見ないで』か。
その言葉は、キツいなぁ。
一緒に帰ってるんだからさすがにそれは難しいよ、朔。



