スキナダケ

「なっ…何、おじさん、不法侵入だよ!?」

「お父さん!もー遅いよ」

「バーカ。どんだけ飛ばしたと思ってんだよ」

「お父さん…?は…、ちょっとハナちゃんどういうこと…ねぇ!不法侵入だから!傷害事件だし!警察に言ってやる!」

お姉さんがヒステリーにまくし立てた。
さっきまでの余裕はどこにも残ってない。

「おー、じゃあ聞かせてもらおうかな」

お父さんの後ろからおじさんがヒョコっと顔を出した。
警察手帳をひらひらさせてる。

バカ三人がピタッと固まった。

「え…誰か通報したの…ねぇ…」

「僕だよ。僕が呼んだの」

「ハナちゃんが…なんで…」

「何でって、面白いこと聞くね。危険かもって思ったらそりゃ通報するでしょ。おねーさん、どう?嵌められた気持ちッ!」

「そんな…」