スキナダケ

「君もさ、毎日退屈してるからネットで悪さして遊んでんでしょ？だったら俺らと遊ぼうよ。ね、男同士って興味無い？俺は別に無いけどさ、君みたいな顔の子となら経験としてはいいかなってさ」

まるで教師か何かを気取るみたいに、黒髪が諭すようにハナに言った。

「ヤッてみたいでしょ」

「僕はヤリたくない」

そう言ったハナに、今度は金髪が下品な笑い声を上げながら言った。

「僕、なんて言うなよぉー、萎えるだろ」

「僕はずっと萎えてるよ。この女の嘘っぽい笑顔を見た時から、ずっと」

「えー、ハナちゃんヒドぉい」

全然傷ついてなんかない、またわざとらしい声でお姉さんが怒ったふりをする。

ハナと話してる時とは違う。媚びた声で。